格付パフォーマンスの見方と分析事例


日時: 平成27年2月18日(水)午後2時00分〜午後5時00分
会場: 金融財務研究会本社 グリンヒルビル セミナールーム
(東京都中央区日本橋茅場町1-10-8)
受講費: 34,800円(お二人目から29,000円)
(消費税、参考資料を含む)

講師 石渡 明(いしわたあきら)氏
株式会社格付投資情報センター
格付企画調査本部 副本部長 チーフアナリスト

講師 田中翔平(たなかしょうへい)氏
株式会社格付投資情報センター
格付企画調査本部 シニアアナリスト

 格付会社は自身が付与した信用格付に関して、その後のデフォルト発生率、格付推移状況等(格付パフォーマンス)を追跡調査し発表している。こうすることによって始めて、信用格付の利用者は格付会社が行う評価の良し悪しを事実に基づいて判断できる。格付パフォーマンスの開示は、社債市場において信用評価情報を提供する者としての本源的な責務であると言える。
 一方、90年代後半より高度化が進み、バーゼルII規制の導入により一定の枠組みが確立された金融機関の信用リスク管理において、格付会社の格付パフォーマンスはデフォルト確率(PD)や格付推移行列といった形で、信用リスク定量化のパラメータとして認知されるようになった。データ蓄積期間が長い格付会社の格付パフォーマンスは、金融機関の内部格付制度の検証データやPD推計の参照データとして、実務において利用されている。
 社債市場における信用格付の良し悪しの検討や、金融機関にとっての外部格付データ利用といった状況に際して、より適切な判断を行うためには、単なる数字の大小だけではなく、数字の背景にまで迫ることになるだろう。本セミナーでは、信用格付の意味を確認した上で、デフォルト率や格付推移率といった数字とその背景をたどりながら、格付パフォーマンスの見方を解説する。また、それを用いた分析事例をあわせて解説する。



 
1.信用格付について
― 概念、符号の定義、デフォルト
       
2.格付パフォーマンスの調査方法(事業法人等)
― デフォルトの定義、追跡調査方法
       
3.格付パフォーマンスの解説(事業法人等)
― 年度別デフォルト率、年度別格付推移行列
       
4.格付パフォーマンスの分析事例(事業法人等)
― 与信ポートフォリオの相関係数推計、損益分析
     
5.証券化商品の格付パフォーマンス
― 事業法人等との違い(定義、集計方法)、
年度別格付推移行列



【石渡 明氏】
1995年国際基督教大学教養学部理学科卒業、1997年九州大学大学院数理学研究科修士課程修了。同年4月、格付投資情報センターの前身である日本公社債研究所に入社。デフォルト率等の調査業務、ストラクチャードファイナンス商品の格付業務などを経て、2012年4月より現職。

【田中翔平氏】
2005年慶應義塾大学経済学部卒業、2005年格付投資情報センター入社。ストラクチャードクレジット商品などの証券化商品の格付、銀行セクターの格付に従事した後、現在、格付企画調査本部にて、デフォルト率調査を担当している。(社)日本証券アナリスト協会検定会員。

※録音・ビデオ撮影はご遠慮下さい。
主催 金融財務研究会
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