外国籍投信の実務上の法的問題点

(外国籍公募ファンドについての証券業協会の選別基準の改正を含む。)


日時: 平成27年2月19日(木)午後1時30分〜午後4時30分
会場: 金融財務研究会本社 グリンヒルビル セミナールーム
(東京都中央区日本橋茅場町1-10-8)
受講費: 34,700円(お二人目から29,000円)
(消費税、参考資料を含む)

講師 小野雄作(おのゆうさく)氏
ベーカー&マッケンジー法律事務所
弁護士・ニューヨーク州弁護士

 2014年12月1日に証券業協会が定める外国籍公募ファンドの選別基準が改正され、運用報告書は交付運用報告書と運用報告書全体版の二つに分かれ、さらにディスクロージャー等に関する特定有価証券の内容等の開示に関する内閣府令も改正されたことによる外国投信の法律実務の大きな変化について検討します。
 また、私募ファンドの詳細な要件と手続き、ルクセンブルグ籍ファンドとケイマン籍ファンドの違い、銀行またはその関係会社が設定・投資したファンドに対するボルカー・ルールの適用、AIJ問題との関連で改正された政省令の年金ビジネスに与えた法的影響、プロ向け投資運用業の要件、およびETFを原資産とするJDR等を検討し、外国籍ファンドの設定および販売を行う際に実務で不明確な法律問題を明らかにして少しでもお役に立てていただきたいのが今回のセミナーの狙いです。



(1) 日本証券業協会の定める公募外国投信の選別基準の
改正その他

(a) デリバティブ取引規制
(b) 信用リスク集中規制(分散投資の要件)
(c) 会社型投信の選別基準
(d) トータルリターンの通知制度

(2) 外国投信の運用報告書、その他ディスクロージャー
についての改正

(a) 交付運用報告書の内容
(b) 運用報告書(全体版)および交付運用報告書を提供する方法
(c) 臨時報告書の要件についての改正
(d) 特定有価証券の内容等の開示に関する内閣府令の
その他の改正

(3) 外国籍ファンドに関する最近の実務上の論点
(a) 銀行が設立・投資したファンドに対するボルカー・ルールの
適用
(b) FATCAの外国籍ファンドへの影響
(c) プロ向け投資運用業(適格投資家向け投資運用業)
(d) 投資信託委託会社による外国投資信託の設定・運用
(e) AIJ問題で改正された政省令の年金ビジネスへの
法的影響
(f) ETFの受益証券を受託有価証券とする受益証券発行信託
(JDR)の仕組
(g) ルクセンブルグ籍ファンドとケイマン籍ファンドの違い
(h) ルクセンブルグ籍ファンドUCITS IVおよびAIFM
(i) 契約型外国投信と会社型外国投信の違い

(4) 外国籍ファンドの(届出なしでの)直接購入
(a) 媒介行為が「金融商品取引業」に該当するかどうかの
問題点
(b) 勧誘行為が「募集」に該当するかどうかの問題点
(c) 投信法上の届出書を必要とするかどうかの問題点

(5) 投信法上の届出の実務
(a) 投信法上の届出を必要とするかどうかの問題
(b) 届出の時期と内容
(c) 変更届出書の提出時期と内容
(d) 会社型投信の場合の変更届出の提出
(e) 重大な変更に該当するかどうかの問題点(法令の改正点)

(6) 投資顧問会社が外国籍ファンドの受益証券を
勧誘する場合の留意点
(AIJ問題による政省令の改正による影響を含む)

(7) 外国籍ファンドの解散

(a) 解散の手続きおよびスケジュール
(b) 解散の場合の日本における提出書類の問題点
(c) 公募の場合の解散が困難になるファンド設定を防ぐ
ストラクチャー

(8) 私募投信の要件



[講師略歴]
外国籍投資信託を専門とする。1974年中央大学法学部卒業、1975年司法試験合格、1978年第二東京弁護士会登録、1983年ニューヨーク大学ロースクール卒業(M.C.J.の学位取得)、1986年ニューヨーク州弁護士登録、濱田松本法律事務所(1986年〜2002年)を経て現在、ベーカー&マッケンジー法律事務所パートナー。
共著 「Q&A金融商品取引法の実務」(2008年)


※録音・ビデオ撮影はご遠慮下さい。
主催 金融財務研究会
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