種類株式を活用したベンチャー投資の実務

〜目的に応じた種類株式設計のための基礎を学ぶ〜


日時: 平成28年1月26日(火)午後2時00分〜午後5時00分
会場: 金融財務研究会本社 グリンヒルビル セミナールーム
(東京都中央区日本橋茅場町1-10-8)
受講費: 34,600円(お二人目から29,000円)
(消費税、参考資料を含む)

講師 保坂 雄(ほさかゆう)氏
TMI総合法律事務所 パートナー 弁護士

講師 小川周哉(おがわしゅうや)氏
TMI総合法律事務所 弁護士

 2014年以降、国内のVCは勿論のこと、事業会社が設立するCVCや、事業会社そのものが直接ベンチャー企業に出資をする例が極めて増加しています。我が国では、伝統的に普通株式を用いたベンチャー投資が主流でありましたが、活発な活動を行っているVCの2015年上半期における種類株式の利用実績が7割を超えたとの報道もあり、また講師自身の実務感覚においても種類株式を用いたベンチャー投資が劇的に増加している印象を受けています。
 他方、このように種類株式の活用が隆盛を見せる中、他社事例で用いられた種類株式をそのまま用いて投資を行った結果、意図せぬ形で後日紛争が生じたといったケースも散見されており、種類株式を使いこなすためには基本的な設計概念の理解が欠かせません。
 今回のセミナーでは、投資手法の決定に向けた検討事項の洗い出しや、目的に応じた種類株式の基本的な設計方法などを解説します。



(1)イントロダクション
1 ベンチャーに資金を供給する手法
2 必要となるドキュメンテーション
3 スケジュールの概要

(2)種類株式
1 概要−会社法のルール
2 設計時に検討すべき事項の整理
−チェックリストを活用して

(3)投資契約書と株主間契約

1 投資契約書の標準的な内容
−タームシートの検討
2 株主間契約の標準的な内容
−タームシートの検討
3 優先分配に関する合意
−我が国におけるみなし清算等の対応



【保坂 雄氏】
2003年3月中央大学法学部法律学科卒業。
2003年4月最高裁判所司法研修所入所。
2004年10月第二東京弁護士会登録。TMI総合法律事務所勤務。
2011年9月ロンドンのシモンズ・アンド・シモンズ法律事務所勤務。
2012年1月ロンドン大学キングス・カレッジ・ロンドン卒業(LL.M.)。
2012年6月TMI総合法律事務所復帰。
2014年1月パートナー就任。
(主な取扱分野)
M&A・組織再編、IPO、投資、資金調達、会社法・金融商品取引法全般であり、ベンチャー企業から上場企業まで幅広い企業法務案件を手掛ける。特に、大手証券会社IPO引受審査部での駐在経験からIPO実務に造詣が深い。また、ロンドンのSimmons & Simmons 法律事務所及び大手商社の英国子会社に出向した経験も有する。

【小川周哉氏】
2003年3月慶應義塾大学法学部法律学科卒業。
2007年3月慶應義塾大学法科大学院修了。
2007年11月最高裁判所司法研修所入所。
2008年12月第二東京弁護士会登録。
2009年1月TMI総合法律事務所勤務。
2012年4月慶應義塾大学大学院法務研究科助教(非常勤)。
2014年5月デューク大学ロースクール修士課程修了(LL.M.)。
2014年8月TMI総合法律事務所シリコンバレーオフィス研修。
2014年11月ニューヨーク州弁護士資格取得。
2015年1月シリコンバレーのDraper Nexus Ventures勤務。
2015年7月TMI総合法律事務所復帰。
(主な取扱分野)
M&A・組織再編、投資、資金調達、会社法・金融商品取引法全般であり、特にベンチャー企業の成長に向けた全般的なサポートと、上場/非上場中〜大規模会社の株主総会関係業務を中心とする企業法務案件を手掛ける。シリコンバレーに所在するVCでの勤務経験がある初の日本人弁護士として、業界内外の最新動向を踏まえたベンチャー投資実務を提案する。


※録音・ビデオ撮影はご遠慮下さい。
主催 金融財務研究会
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