好評につき再演

海外プロジェクトファイナンスの実務

〜リスク分析・キャッシュフロー分析、具体的な組成方法を中心に〜


日時: 平成28年4月22日(金)午後1時30分〜午後4時30分
会場: 金融財務研究会本社 グリンヒルビル セミナールーム
(東京都中央区日本橋茅場町1-10-8)
受講費: 37,100円(お二人目から32,000円)
書籍ご持参の方は、2,400円引きとなりますので
お申し込みフォーム備考欄にご記入ください。
(消費税、参考資料を含む)

講師 井上義明(いのうえよしあき)氏
オーストラリア・ニュージーランド銀行
スペシャライズドファイナンス ジャパン 本部長

 日本企業による海外プロジェクトファイナンスの利用は長く総合商社が中心であった。日本企業の海外進出に伴いプロジェクトファイナンスの利用者層は電力、ガス、資源エネルギー、インフラ関連企業等に着実に広がってきている。そういう日本企業にとって海外プロジェクトファイナンスの理解を深め海外事業案件の資金調達を成功に導くことは必須である。
 一方で、日本国内の資金需要は成長が鈍化しており、プロジェクトファイナンスを含めた海外向け融資に興味を持つ日本の金融機関は急増している。日本の金融機関にとっては海外向け融資の知見を深め資金需要旺盛な海外での成長が期待される。
 本講義は、海外プロジェクトファイナンスについて最近の動向を踏まえつつ、その内容、特徴、沿革を概観したうえで、具体的なリスク分析、ストラクチャリング、キャッシュフロー分析、プロジェクトファイナンス組成などの手法を具体例に触れながら詳細に解説する。
 各国において、資源開発、プラント、発電、インフラ等の広範な案件を手掛けてきた講師の豊富な経験を踏まえ、実務の実情に即して具体的に解説する。



1.プロジェクトファイナンス序論
(1)市場近況、意義、特徴、利用理由
(2)類型、沿革、関係者、今後の展望など

2.プロジェクトファイナンスのリスク分析とストラクチャリング
(1)スポンサーリスク
(2)完工リスク
(3)埋蔵量リスク
(4)原料・燃料調達リスク
(5)操業リスク
(6)技術リスク
(7)販売リスク
(8)金利・為替リスク
(9)キャッシュフローリスク
(10)環境リスク
(11)災害リスク
(12)カントリー(政治)リスク

3.キャッシュフロー分析の要点
(1)キャッシュフロー分析の目的
(2)キャッシュフロー分析の手法
(3)キャッシュフロー分析の留意点と限界

4.プロジェクトファイナンスの組成プロセス
(1)ストラクチャリング段階
(a)プロジェクトドキュメンツの作成・交渉
(b)キャッシュフローモデルの作成
(c)リスク分析・リスク分担
(d)タームシートの作成

(2)インプリメンテーション段階
インフォメーションメモランダムから融資契約調印まで


5.質疑応答



提供図書 井上義明氏著 「実践プロジェクトファイナンス」
日経BP社 2011年6月 3,024円(税込)



【講師紹介】
1984年富士銀行(現みずほフィナンシャルグループ)入行、
1990年プロジェクトファイナンス部。
1993年ニューヨーク支店融資課課長、
1996年ヒューストン支店プロジェクト&エネルギー課課長、
2000年プロジェクトファイナンス部部長代理、同参事役を経て、
2005年国際協力銀行プロジェクトファイナンス部参事(出向)。
2006年より現職。
現職ではプロジェクトファイナンス、ECAファイナンス、ストラクチャードファイナンスなどを所管する。英検1級(優良賞)。早稲田大学大学院商学研究科修士課程修了。
著書:
『実践プロジェクトファイナンス』(日経BP 社2011年)、
『LNGプロジェクトファイナンス』(金融財政事情研究会2015年)。

【オーストラリア・ニュージーランド銀行】
1835年に設立された豪州四大銀行の一行。本店はメルボルン。従業員数約48,000人。世界33カ国に拠点を擁し、支店・駐在事務所の総数は約1,400。プロジェクトファイナンス業務は長年積極的に推進、特に資源・エネルギー分野で強み。日本には1969年に進出し、日本国内に現在東京(丸の内)、大阪、名古屋の3拠点を有する。長期債格付はAa2(ムーディーズ)/AA-(スタンダード&プアーズ)。


※録音・ビデオ撮影はご遠慮下さい。
主催 金融財務研究会
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