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公表財務情報から見る
不正会計・業績急悪化の兆候
〜東芝・シャープの財務分析による解明〜
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日時: 平成28年6月13日(月)午後1時30分〜午後4時30分
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会場: 金融財務研究会本社 グリンヒルビル セミナールーム
(東京都中央区日本橋茅場町1-10-8) |
受講費: 34,700円(お二人目から29,000円)
(消費税、参考資料を含む) |
東芝は、昨年9月7日、2,248億円の税引前純利益を取り消す訂正をして、不正会計の幕引きをしました。今回の東芝の不正会計は、会社の規模に比べ金額が少額なので、外部の利害関係者が公表財務情報から不正を見抜くのは困難です。会計監査人の新日本監査法人も不正を見抜けなかったのですが、新しく東芝の監査を引き受けたあらた監査法人では、過去と同様の不正は「見抜ける」と自信を見せています(4月12日付朝日新聞)。
東芝ではその後も不正会計が見つかっています。16年3月期の決算では、リストラ費用や繰延税金資産の取崩しなどで7,100億円の純損失を予想していますが、この中にも不正会計の整理損が含まれる可能性があります。他にもウェスチングハウス社のれんの減損が検討されているなど、今後も含み損や不正の残渣が損失に計上される恐れがあります。
帳簿データなどすべてを入手できる会計監査人と、一般の利害関係者とでは条件が違いますが、大事に発展する恐れのある含み損の存在なども含めて、東芝の不正会計が、過去の公表情報の財務分析によりどの程度まで見抜けるかにチャレンジします。
また、シャープでも鴻海精密工業の買収契約が締結直前の2月末になって偶発債務問題で紛糾し、結局、シャープが条件改悪を飲んで4月2日に契約が締結されました。シャープについても、悪い情報の隠蔽姿勢が目立ちますので、同様の分析を試みます。
1.東芝不正会計事件の概要と問題点
2.東芝の公開財務情報から不正会計や含み損などが
どの程度読み取れるか
3.東芝の今後の問題点と含み損の検討
4.シャープの公表財務情報から何がわかるか
【講師紹介】
1957年 一橋大学経済学部卒業
同年4月 日綿実業株式会社(現双日株式会社)入社、国内審査部長、
関係会社高愛株式会社 常務取締役を歴任
1991年 公認会計士事務所開設
【主な著書】
倒産予知のための財務分析
商事法務研究会 1985年3月
与信限度の設定と信用調書の見方
商事法務研究会 1998年11月
いまさら人に聞けない「与信管理」の実務(改訂新版)
セルバ出版 2014年3月
粉飾決算を見抜くコツ(改訂新版)
セルバ出版 2009年12月
いまさら人に聞けない「キャッシュフロー」の実務
セルバ出版 2006年6月
黒字倒産と循環取引−および粉飾企業の追跡調査
税務経理協会 2009年1月
リスク重視の企業評価法
税務経理協会 2010年9月
最新 粉飾発見法−財務分析のポイントと分析事例−
税務経理協会 2012年4月
最近の粉飾−その実態と発見法−(第6版)
税務経理協会 2015年8月
※録音・ビデオ撮影はご遠慮下さい。
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主催 経営調査研究会
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