投資家から集めた多額の資金を有効に活用し、投資家に十分な利益還元を行うためには、計画段階で複数のプロジェクトの中からどのようなプロジェクトを選べばよいのかといった投資判断が重要になります。その投資判断の前提として正確な事業価値の測定が課題となります。こうした、事業投資判断には、ファイナンスの基本的な理解が不可欠ですが、難解な議論も多く書物などによる独習では困難を伴います。
本セミナーでは、内外の金融機関で20年以上にわたる企業価値評価や資産運用業に携わってきた講師が、事業投資を評価する上で基本となる予想フリー・キャッシュフローや投資判断指標の考え方を、具体的事例を通じて体系的に解説します。また、Excelの演習では、実際の企業の財務・金融市場データを用いてフリー・キャッシュフローの予測など実践的な演習を取り上げます。直感的なイメージに主眼をおき、理論の本質を理解できるように解説いたします。
本セミナーを受講することにより、予測財務諸表や予測キャッシュフローの作成方法、事業投資判断の実務に役立つ評価指標を習得することができます。
コーポレートファイナンスの知識を身に着けたい方、一度は学んだものの苦手意識を持っている方、事業価値評価に関心のある方のお役に立てるようにわかりやすく説明いたします。
1.財務諸表の復習
2.フリー・キャッシュフローの考え方
3.予想フリー・キャッシュフローの作成方法
4.割引現在価値の考え方
5.投資判断指標(NVP、IRR、回収期間法など)
6.日米における投資評価方法の実際
7.ケーススタディ
〜質疑応答〜
【講師紹介】
慶應義塾大学商学部卒。フランスグランゼコールHEC経営大学院国際金融専攻修士課程修了。筑波大学大学院ビジネス科学研究科にて博士(経営学)号取得。
20年以上にわたり、東京銀行、格付投資情報センター、バークレイズ・グローバル・インベスターズ、三菱UFJモルガンスタンレー証券、NSフィナンシャルマネジメントコンサルティング(新日鉄住金ソリューションズ子会社)にて企業評価、資産運用、リサーチ業務等に従事。2014年より名古屋商科大学および同大学院にて金融論、金融政策論、証券投資論、コーポレートファイナンス、マクロ経済学等の講義を担当。滋賀大学経済学部および同大学院にて非常勤講師を兼任。
※ 開催一週間前に受講者が定数に達していない場合は
中止となるときがあります。お申込みはお早めにどうぞ。 |
※録音・ビデオ撮影はご遠慮下さい。