国をまたぐ企業買収などが盛んに行われる今日、ソブリンリスクに改めて注目が集まっています。ソブリンリスクを理解するためには、難易度が高いとされる信用リスクに関する基本的な理解が不可欠です。本セミナーでは、内外の金融機関で20年以上にわたる信用リスクの分析に携わってきた講師が、ソブリンリスクの基礎からソブリンリスク管理手法の具体例、海外企業の企業価値評価上の留意点などソブリンリスクに関する最新の実務的なテーマを体系的に解説します。また、Excel演習を随所に取り入れ、ソブリンデフォルト率の推定や海外企業の企業価値評価などを取り上げ、ソブリンリスクの深い理解を目指します。直感的なイメージに主眼をおき、ソブリンリスクの本質を理解できるように解説いたします。
本セミナーを受講することにより、マクロ経済指標や金融市場データを用いたソブリンリスク管理方法を身に付けることができます。金融機関および事業会社でリスク管理業務、監査業務、金融リスク管理、リスク分析関係の知識を身につけたい方、企業価値評価に関心のある方のお役に立てるようにわかりやすく説明いたします。
1 ソブリンリスクとは
2 ソブリンリスクの評価方法
○ ソブリン格付け
○ 金融市場におけるソブリンリスクの評価(ソブリンCDS、ソブリン債スプレッド、構造モデル)
3 ソブリンリスクに関する最近の話題
○ ソブリンシーリング
○ 日本とギリシャの国債利回りの違い
○ バーゼル規制におけるソブリンリスクの取り扱い
4 ソブリンリスクと企業価値評価
5 マクロ経済指標を用いたソブリンリスク管理
〜質疑応答〜
【講師紹介】
慶應義塾大学商学部卒。フランスグランゼコールHEC経営大学院国際金融専攻修士課程修了。筑波大学大学院ビジネス科学研究科にて博士(経営学)号取得。
20年以上にわたり、東京銀行、格付投資情報センター、バークレイズ・グローバル・インベスターズ、三菱UFJモルガンスタンレー証券、NSフィナンシャルマネジメントコンサルティング(新日鉄住金ソリューションズ子会社)にて企業評価、資産運用、リサーチ業務等に従事。2014年より名古屋商科大学および同大学院にて金融論、金融政策論、証券投資論、コーポレートファイナンス、マクロ経済学等の講義を担当。
※ 開催一週間前に受講者が定数に達していない場合は
中止となるときがあります。お申込みはお早めにどうぞ。 |
※録音・ビデオ撮影はご遠慮下さい。