東大出身

2012/10/26
2020/03/14

さて、前回のコラム記事で紹介した野球ドラフト、昨日終わりましたね。

この時期は野球選手の引退や契約更新、移籍などの野球関連ニュースがメディアを騒がせることも少なくないのですが、先日みたニュースで少し興味深いものがありました。

史上初の現役東大出身選手、日ハムの松家卓弘選手への戦力外通告
(http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121002-00000029-dal-base)

まず、驚いたのが、東大出身の野球選手がいたことですね。
松家選手を含めて今まで5人しかいないそうなのですが・・・・

今日のコラムでは東大野球部(正式名称:東京大学運動会硬式野球部)出身の
5人の選手たちをみてみましょう!

まず、史上初の東大出身のプロ野球選手となったのが

1965年 大洋(現 横浜DeNA)の新治伸治投手
新治選手は東大卒業後に魚好きが高じて大洋漁業(現 マルハ)へ入社、そこで社長で球団オーナーでもあった中部謙治氏に「南氷洋にちょっと行ったつもりでちょっとプロで投げてみなさい」と言われ、子会社である大洋捕エールズに出向する形で大洋球団に入ります。
(その年めぼしい選手を獲得できなかった球団の奇策戦略だったそうです・・・・
東大出身をプロ野球選手にするなんて奇策そのものですよね、ちなみにこれが大当たりでした。)
実は、新治選手が東大に在学していた4年間東大の勝ち試合はすべて新治選手が投げています。
(ちなみに、成績は8勝43敗ですが・・・・やはり東大、そこまでは強くなかったのですね・・・・)
プロ通算88試合に登板し結果は9勝6敗防御率3.29
4年間のプロ生活の後、限界だと現場の指揮官に判断された新治選手は
本社に戻るという人事異動という形式で引退、その後は中国支社長、大洋球団の非常勤取締役などをビジネスマンとして成功しました。

2人目は1966年 中日ドラゴンズに入団した井出峻投手(のちに俊足・強肩をかわれ、外野手に転向)
井出選手は東大出身選手としては最長の10年間プレーし、359試合に出場し、東大出身選手唯一のホームランも記録しています。
引退後はコーチ、2軍監督、解説者を経て球団フロント入りし、現在は取締役、編成担当兼チーム運営部長兼渉外部長として活躍しています。

3人目は1990年 千葉ロッテのテスト入団に合格した小林至投手
テスト入団に合格したのに、東大を4年で卒業出来なかったため、1年練習生扱いで在籍した後翌年無事に入団。しかし、1軍での機会がないまま対談となってしましました。

4人目は1990年に日本ハムに入団した 遠藤良平選手
1968年の新治選手以来の33年ぶりに東大出身選手として勝利をマークしましたが、その1勝だけでその後活躍できず引退。

そして最後の5人目となるのが
2004年に 横浜に入団した松家卓弘投手
高校時代から活躍していた松家選手はジャイアンツと日本ハムに入団を打診されるものの、大学進学を選択し、現役で東京大学文二類に合格。
(ちなみに、指定校推薦での慶応大学入学を蹴っています。)
卒業する際は、国際協力銀行からの内定をもらっていたのですが、
「辛いことから逃げるのは良くない」との気持ちからあえて茨の道を選び、プロ野球選手へ
2010年に横浜から日本ハムへトレードされたのですが、新天地でも活躍の場に恵まれず今年10月2日に戦力外通告されてしまいました。
今後はスポーツビジネスに携わりたいと抱負を抱いているそうです。

いかがだったでしょうか?
この5人、これこそまさに文武両道ですね!

当社でセミナーをされる先生達はみなさん、そろって素晴らしい学歴の持ち主で
日本の最高学府である東大出身の方も当然多いわけですが
(むしろさらに国内外問わず、大学院まで行っている方の方が多い気もしますが・・・・)

東大出身って言うとすごく学業面で優秀だと思ってばかりでしたが、
プロ野球選手が過去に5人もいたなんてとても驚きです!

しかも、全員投手としてプロ野球選手(途中で井出選手だけ野手転向しましたが・・・)、
やはり頭脳明晰なのですね。
日本はまだまだスポーツビジネスが発展できていないと言われているので
松家氏のこれからのビジネス人生が気になりますね!
これだけの経歴なので、きっと何かやってくれるでしょう!

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