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米国ベンチャー投資契約の基礎

〜短時間でわかるNVCAによるタームシートの条項と米国の最新判例〜

日時: 平成30年11月9日(金)午後2時00分〜午後5時00分
会場: 金融財務研究会本社 グリンヒルビル セミナールーム
(東京都中央区日本橋茅場町1-10-8)
受講費: 34,500円(お二人目から29,000円)
(消費税、参考資料を含む)

講師 喜多野恭夫(きたのたかお)氏
北浜法律事務所・外国法共同事業
弁護士・ニューヨーク州弁護士

 近年、大企業とベンチャー企業との事業・資本提携は加速度的に広まっており、日本の事業会社が米国のベンチャー企業に対して、優先株式等を用いた戦略的出資を行う事案が増加しています。米国のベンチャー投資においては、NVCA(全米ベンチャーキャピタル協会)が公表しているモデル契約が一般的にひな型として活用されています。海外ベンチャー投資を検討する法務担当者としては、米国のベンチャー投資契約書における独特の用語や条項について、十分に理解をしておく必要があります。
 そこで、本セミナーでは、日本・米国双方のベンチャー投資経験を有する講師が、NVCAが公表しているタームシートを用いて、単なる条項の羅列ではなく、株主の権利保護及び株主間の権利調整という観点から、米国のベンチャーファイナンスの基礎を解説します。また、日本の投資家が米国のベンチャー企業に取締役を派遣する事例も見られることから、取締役の善管注意義務の内容が問題となった具体的な事例を紹介し、米国デラウェア州の最新判例の考え方を解説します。

1.米国のベンチャー投資契約
・NVCAによるタームシートその他のモデル契約
・定款上の権利と法律上の権利

2.優先株式の権利
(1)優先株式の内容
・配当、清算時優先分配権(Liquidation Preference)、転換権 (Conversion)、償還権(Redemption Rights)
(2)希薄化防止のための手段
・先買権(Pre-Emptive Rights)、希薄化防止条項(Anti-Dilution Provisions)

3.株主間の権利の対立と調整
(1)普通株主による優先株主の権利搾取と対応策
・拒否権(Protective Provisions)、取締役選任権(Board Seats)
(2)優先株主間の不一致
(3)株主間の利益相反と取締役の善管注意義務に関する米国デラウェア州の裁判例

4.その他
・エンジェル・ファイナンスの手法(コンバーティブル・ノート等) 

【講師紹介】
イェール大学経済学部卒業後、ゴールドマン・サックス証券会社及びJPモルガン証券会社勤務を経て、東京大学法科大学院卒業。2011年弁護士登録(新64期)。2017年ハーバード大学ロースクール卒業(LL.M.)、2018年ニューヨーク州弁護士登録。クロスボーダーM&A案件を主に取り扱い、海外ベンチャー企業への投資・ジョイントベンチャー案件の経験を多く有する。

※録音・ビデオ撮影はご遠慮下さい。
主催 経営調査研究会
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