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海外子会社からの資金還流に係る基礎実務

〜配当・利息・ロイヤルティ水準の決定方法と税務上の有利・不利〜


日時: 平成26年11月18日(火)午前9時30分〜12時30分
会場: 金融財務研究会本社 グリンヒルビル セミナールーム
(東京都中央区日本橋茅場町1-10-8)
受講費: 35,200円(お二人目から30,000円)
(消費税、参考資料を含む)

講師 佐和 周(さわあまね)氏
佐和公認会計士事務所 代表
ASA IFRSサービス株式会社 顧問
公認会計士 税理士
関西学院大学 専門職大学院 経営戦略研究科 非常勤講師

 海外子会社が事業活動により稼得した利益(資金)については、現地での再投資に必要な部分を除き、グループ内の資金需要なども考えながら、日本への還流を検討する必要があります。海外子会社からの資金還流は、主として配当や利息の形で行われますが、広い意味ではロイヤルティも1つの資金還流方法といえます。
 本セミナーでは、まず連結ベースの資金管理の観点から、資金還流の基本的な考え方を説明したうえで、配当・利息・ロイヤルティによる資金還流の実務上のポイントを解説します。解説にあたっては、資金還流の水準(配当水準・利率・ロイヤルティ料率)の決定方法のほか、税務の観点でみた有利・不利についても数値例を用いて重点的に説明します。




1. 海外子会社からの資金還流の考え方
(1)連結ベースの資金管理の考え方
(2)海外子会社からの資金還流の必要性
(3)海外子会社からの資金還流の方法−配当・利息・ロイヤルティ
(4)各資金還流方法の個別財務諸表上の見え方
 
2. 海外子会社からの配当による資金還流
(1)海外子会社の配当ルール(政策)の設定と配当水準の決定
(2)配当還流の課税関係と配当源泉税の影響
(3)配当の連結財務諸表上の見え方−留保利益の税効果
との関係
 
3. 海外子会社からの利息による資金還流
(1)親子ローンの利率の決定方法と移転価格税制の影響
(2)利息還流の課税関係と外国税額控除の基礎
(3)海外子会社側の支払利息の損金性の問題
 
4. 海外子会社からのロイヤルティによる資金還流
(1)ロイヤルティの料率の決定方法と移転価格税制の影響
(2)ロイヤルティによる還流の課税関係
(3)海外子会社側の支払ロイヤルティの損金性の問題
(4)マネジメント・フィーによる資金還流との違い
 
5. 配当還流・利息還流の税務上の有利不利判定(数値例)



【講師略歴】
1999年東京大学経済学部を卒業、同年朝日監査法人(現 有限責任 あずさ監査法人)に入所。日系グローバル企業の監査のほか、財務デュー・デリジェンス業務や企業価値評価業務等に従事。2008年英国ケンブリッジ大学経営大学院(Cambridge Judge Business School)首席修了(MBA)。2009年KPMG税理士法人に転籍。海外税務デュー・デリジェンス業務や国際税務に係るアドバイザリー業務等に従事。2011年佐和公認会計士事務所を開設。財務・会計・税務の面から、海外進出企業の資金管理業務に関するコンサルティングを行っている。
主な著書に、
『海外進出企業の資金・為替管理Q&A: 調達から投資・回収・還元まで』、
『海外進出・展開・撤退の会計・税務Q&A』、
『これだけはおさえておこう 国際税務のよくあるケース50』、
『海外進出企業の税務調査対策チェックリスト』、
『英和・和英 海外進出の会計・税務用語辞典』、
『アジア進出・展開・撤退の税務』
(中央経済社)など。
その他、月刊『国際税務』など、雑誌への寄稿も多数。


※録音・ビデオ撮影はご遠慮下さい。
主催 金融財務研究会
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